投稿者「福岡ビルメンテナンス協会」のアーカイブ

「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2017」のお知らせ

(公社)全国ビルメンテナンス協会および(一社)建築物管理訓練センターが主催する、斯業界のビックイベント「ビルメンヒューマンフェア」が、次回(2017年)から大きく変わることとなりました。(一社)日本能率協会が主催する「クリーンEXPO」とタッグを組み、「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO」と題し、これまでの隔年開催から毎年開催に、そして首都圏開催に変更いたします。2つのビッグイベントと関連展示会を融合し、毎年開催とすることで、関係者の皆さまとの接点の強化、そしてビジネスチャンスの拡大が図れるものと存じます。
次回は2017年11月15日(水)~17日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されます。

*開催告知のチラシはこちら→

防火管理業務及び防災管理業務の受託を業とする法人等の教育担当者に対する講習のご案内【福岡市消防局】

防火対象物における防火管理及び防火管理上必要な業務の受託を業としている法人等は、標記の講習を受講した者の中から教育担当者を定め、防火・防災管理業務に従事する従業員に対し、組織的かつ計画的に防火・防災管理に関する知識及び技能の教育を行うこととされています。
このたび、下記のとおり講習が開催されますのでお知らせいたします。

1.日時   平成28年10月26日(水)~27日(木)
9:30~17:00(両日とも)

2.場所   福岡市民防災センター
(福岡市早良区百道浜一丁目3番3号)

3.受講費用  9,000円

*講習の案内はこちら→

*申込書はこちら→

第21回世界ビルメンテナンス大会(2016年4月東京大会)「参加登録案内第2報」のご案内

本大会プログラムが固まって参りましたので、「参加登録案内第2報」にて内容のご紹介を致します。
なお、今般の「第2報」発行に伴ない、登録申込の締切が2月15日(金)迄と延長になりました。
本大会は(公社)全国ビルメンテナンス協会の50周年記念事業であるとともに、24年ぶりの日本開催でございますので、ご理解ご支援賜りますようお願い申し上げます。

*「参加登録案内第2報」はこちら→

 

『都市ビル環境の日』第9回子ども絵画コンクールのお知らせ

公益社団法人福岡県ビルメンテナンス協会では、1995年より毎年10月4日を『都市ビル環境の日』と定め、様々な環境問題改善や都市の美化活動に積極的に取り組んでおります。当協会では、これらの活動をもっと多くの方々に理解して頂きたく、今回、第9回目の「子ども絵画コンクール」を企画致しました。このコンクールが次の世代を担う子どもたちの心に「環境」や「もの」を大切にする気持ちが育まれる契機となることを願っています。

・応募資格:福岡県内の小学生  ・応募期間:平成28年8月1日(月)~9月9日(金)

・応募要領および応募用紙はこちら→

PCB廃棄物の早期適正処理推進にかかる協力依頼について【福岡県】

■高濃度PCB廃棄物の処分期間の終了が迫っています!

→変圧器やコンデンサーなどには、人体に有害であることが判明しているポリ塩化ビフェニル、通称PCBを用いたものがあり、福岡県内でこれらのPCB廃棄物をお持ちの事業者は下記の期間内に処分委託を行わなければなりません。使用中の変圧器・コンデンサー及び安定器等についても、処分期間内に使用を終え、処分する必要があります。

★★高濃度PCBを含む変圧器・コンデンサー等 →→→ 平成30年3月31日まで★★

★★高濃度PCBを含む安定器・汚染物等 →→→→→→ 平成33年3月31日まで★★

※低濃度PCB廃棄物の処分期間は平成39年3月31日までです。

電気機器の保守点検を行う電気主任技術者等と御相談の上、工場や事務所などにPCBを含む機器がないか、御確認をお願います。

  • 処分委託先:中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)
    北九州PCB処理事業所(093-522-8588)

中小企業が高濃度PCB廃棄物を処分する場合は処分費用の軽減措置があります。詳しくはJESCO中小軽減担当(0120-808-534)にお問い合わせください。

  • 処分期間を過ぎると行政処分の対象となります!
  • 詳しくはこちら↓↓↓
    http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/pcb.html

*チラシはこちら→

ロープ高所作業に係る特別教育開催のお知らせ(第7報)

先にお知らせしておりますとおり、厚生労働省は、ロープで労働者の身体を保持してビルの外装清掃やのり面保護工事などを行う、いわゆる「ロープ高所作業」について、労働安全衛生規則及び安全衛生特別教育規程の改正を行いました。改正労働安全衛生規則は平成28年1月1日(一部平成28年7月1日)に施行され、改正安全衛生特別教育規程は平成28年7月1日に施行されます。

■詳細(厚生労働省ウェブサイト):
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000093057.html

本改正に伴い、「ロープ高所作業」を行う場合はライフライン設置、作業計画の策定、特別教育の実施などが新たに義務づけられました。
平成28年7月1日以降は【すでに業務に従事している方を含め】、作業に従事するすべての労働者は、特別教育を修了していなければ業務に従事できなくなります。

他団体で、これを満たすための特別教育が実施(予定)されていますので、事前に備えていただくようお願いいたします。
詳しくは、下記および添付の資料をご覧ください。



特別教育実施団体

1.(一社)九州ガラスクリーニング協会
www.madofuku.jp/
ガラス外装クリーニング協会では、「学科教育」「実技教育」ともに実施しています。
*今後のロープ高所作業特別教育講習の予定
・平成28年10月 4日(火)… 申込受付中
会場:(一社)九州ガラス外装クリーニング協会 会議室
(福岡市中央区長浜2丁目5-115)

 

 

第38回アビリンピック福岡2016参加選手募集について

この大会は、障がい者が日ごろ職場等で培った職業技能を競うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障がい者に対する理解と認識を深め、その雇用の促進と地位の向上を図ることを目的として開催されます。
また、本大会のビルクリーニングの部は、当協会が公益事業の一環として全面的にバックアップを行ない開催されます。
多数の方の参加をお願い申し上げます。

・パンフレットはこちら→

・参加申込書はこちら→

価格交渉サポートセミナーのご案内【(公財)全国中小企業取引振興協会】

(公財)全国中小企業取引振興協会の主催による価格交渉サポートセミナーが下記のとおり開催されますので、ご案内申し上げます。
このセミナーでは、下請等中小企業の方が取引先との価格交渉を行う際に、あらかじめ知っておくべき基本的な法律の知識、トラブル発生のおそれのある取引や交渉のヒントになる事項等について、分りやすく説明します。

1.開催日    平成28年7月19日(火)
14:00~16:00  (受付:13:30~)
2.会 場     福岡県中小企業振興センター  2階  202会議室
〔福岡市博多区吉塚本町9-15   TEL.092-622-0011〕
3.内 容     ◎価格交渉サポートハンドブックについて
・価格交渉に関連する法規制
・問題のある取引事例と関連法規の留意点
・受注者のための価格交渉ノウハウ
・その他
4.受講料     無料
5.対象者     下請等中小企業の方で、取引先との価格交渉に携わっている方等
6.定 員     100名 (先着順、定員に達し次第締め切り)

*セミナーの案内および申込みはこちら⇒

平成27年度 PPP入門講座開講【九州PPPセンター】のお知らせ

九州PPPセンターでは、九州におけるPPPマーケットの更なる拡大・醸成の一助となるよう、これまでPPP/PFIに興味はあっても事業経験のない民間事業者や自治体を対象に、初歩的な知識の習得や手法等の紹介を行う「PPP入門講座」を開講いたします。

1.日時     平成27年11月30日(月) 14:00~17:00(受付13:30~)
2.会場     エルガーラホール 7階中ホール (福岡市中央区天神1-4-2)
3.受講料    無料
4.募集対象   九州圏内の官公庁職員および民間企業の社員
5.募集期間  10月28日(水)~11月24日(火)
6.募集人数  150名
7.申込方法  別紙申込書に必要事項を記入の上、E-mailまたはfaxにてお申込みください。

*チラシおよび申込書はこちら→

 

 

 

第21回世界ビルメンテナンス大会参加登録募集開始について

第21回世界ビルメンテナンス大会が、来年4月4日(月)~6日(水)にかけ、東京国際フォーラムで開催されます。国内の参加登録募集が11月1日より開始となりました。
世界ビルサービス連盟は、1979年に日本の「全国ビルメンテナンス協会」を主要なチャーターメンバーのひとつとして設立され、現在は2年おきに各地で世界大会を開催してきました。
日本で開催されるのは、今回で3回目になります。(1982年東京・京都、1992年横浜)
今回はテーマを「文化を紡ぐ」とし、社会の皆様が日常で求めている「安全」「衛生」など生活文化を我々ビルメンテナンス業が丹念に“紡ぎ”高品質のビル環境を創造していくというビルメンテナンス業の使命に対する社会的認識を高めることに、大会の意義を求めております。
大会の意義と内容へのご理解をいただき、多くの皆様がご参加されますようお願い申し上げます。
なお、お申込みにつきましては、別紙申込書に御記入のうえ、当協会事務局(FAX.092-481-0432)
へFAXにてお申込み下さい。

*パンフレットおよび申込書はこちら→

平成28年度第2回福岡PPPプラットフォームセミナー&プラットフォーム連携セミナー(主催:九州PPPセンター)の開催について

今年度第2回目となります「福岡PPPプラットフォームセミナー」が下記のとおり開催されます。
なお、今回のセミナー終了後には、九州PPPセンター主催による「プラットフォーム連携セミナー」が同じ会場で開催されます。

≪平成28年度第2回 福岡PPPプラットフォームセミナー≫
・日時   平成28年9月30日(金)  13:30~15:00 (13:00より受付開始)
・会場   1部:エルガーラホール7階中ホール
2部:エルガーラホール7階多目的ホール
(福岡市中央区天神1-4-2)
・内容   1部:全体セミナー≪座学形式のセミナー≫
*報告1:「農村センター跡地の活用について」
*報告2:「市営住宅の将来活用地(余剰地)の活用について」
2部:意見交換
・定員   1部:先着150名   2部:40名
・参加資格  福岡市内に本店を置く公共建築物の整備・運営に関連する企業
・参加費  無料
・申込締切  9月26日(月)17時必着

*案内のチラシおよび申込書はこちら→

≪プラットフォーム連携セミナー≫
・日時   平成28年9月30日(金)  15:20~16:20 (14:50より受付開始)
・会場   エルガーラホール7階中ホール(福岡市中央区天神1-4-2)
・内容   講演:「都市の公園を活用した官民協働事業について」
・定員   先着150名
・参加資格  特にありません
・参加費  別添のチラシにてご確認ください。
・申込締切  9月26日(月)17時必着

*案内のチラシおよび申込書はこちら→

エコチューニングによる業務用等建築物の低炭素化・コスト削減セミナーのご案内

今般、環境省では、別添のセミナー案内にございますとおり、エコチューニングビジネスの普及を図ることを目的に全国9会場でセミナーを開催いたします。これに先がけて(公社)全国ビルメンテナンス協会では、同ビジネスの大きな推進役となるビルメンテナンス会社を対象として、ビルメンテナンスの視点から同ビジネスの展開と技術者資格認定制度・事業者認定制度の活用を考えるセミナーを、環境省主催セミナー当日の午前中に、同じ会場におきまして開催いたします。
是非、多くのビルメンテナンス会社の皆様にご参加いただきたくご案内申し上げます。

1.日時     平成28年2月2日(火)
*10:00~12:00 〔(公社)全国ビルメンテナンス協会主催のセミナー〕
・エコチューニングビジネスモデル確立事業と新ビジネスへの展開
・エコチューニング技術者資格認定制度と事業者認定制度
*13:30~16:30 〔環境省主催のセミナー〕
・エコチューニングの効果とエコチューニングビジネスモデル
・エコチューニング実践の勘どころと効果アップのための遠隔支援のしくみ
・自治体における先進事例(福岡市ソフトESCO事業
・技術者資格認定制度、事業者認定制度とエコチューニング推進センター
・質疑応答、個別相談会

2.会場    電気ビル共創館 カンファレンスA 〔福岡市中央区渡辺通2-1-82〕

3.定員   (公社)全国ビルメンテナンス協会主催のセミナー:50名
環境省主催のセミナー:100名

4.申込方法   別添の申込書に必要事項をご記入のうえ、12月15日(火)までに(公社)福岡県ビルメンテナンス協会へFAX(092-481-0432)にてお申込み下さい。

*(公社)全国ビルメンテナンス協会主催セミナーのチラシおよび申込書はこちら→

*環境省主催セミナーのリーフレットはこちら【申込書は上記セミナーと併用】→

ビルクリーニング技能検定複数等級化・外国人技能実習制度地区本部説明会の開催案内(全協)

平成28年4月1日から、ビルクリーニング技能検定は単一等級から複数等級技能検定となりました。つきましては(公社)全国ビルメンテナンス協会の主催により、ビルクリーニング技能検定の複数等級化・外国人技能実習制度について、会員企業及び一般を対象に、下記のとおり地区本部単位での説明会が開催されます。
*ビルクリーニング技能検定複数等級化・外国人技能実習制度説明会【九州地区本部】
・日時    平成28年6月7日(火)  13:00~16:30
・会場    共創館カンファレンスB  (福岡市中央区渡辺通2-1-82    ☎0120-222-084)
・対象    ビルクリーニング技能検定受検申請者、外国人技能実習生担当者
・参加費   無料
・定員    108名
注)・参加者は1団体(1法人)1名様までとさせていただきます。
・定員に到達次第、締め切りとさせていただきます。

・申込み方法   参加申込みは(公社)全国ビルメンテナンス協会のホームページからお申込み下さい。
全協HP (http://www.j-bma.or.jp/ )⇒ 協会主催セミナー ⇒ ビルクリーニング技能検定複数等級化各地区本部説明会【九州地区本部】

ビルの省エネ指南書(55)

空調のチューニングポイント

東洋ビル管理株式会社 
省エネルギー技術研究室
 室長 中村 聡

暖房と蓄熱

1、冬の空調運転

ビルで恒温恒湿をおこなっている部屋があるとすれば、コンピューター室が多いだろう。

小規模のコンピューター室では恒湿を行わず、冷房だけで恒温をおこなっていることもある。

コンピューター室は常時かなりの発熱があるため、冬でも室温が下がり過ぎる心配はなく、冷房だけでも恒温は維持できるからだ。

温度制御だけならば、温度が一般の室内よりも低いとはいえ、冷房エネルギーは最低限で済むが、制御が難しいのは湿度である。湿度制御が入ると、加湿や除湿で制御が複雑になり、そのためにエネルギー消費の無駄が多くなる。

室内湿度を上げるのには電気ヒーターによる加熱で水を蒸発させ、室内湿度を下げるにはエアコンで除湿して、室温が設定温度よりも下がると、ヒーター等で再熱するのが一般的であるが、このような恒温恒湿制御では、どうしても無駄なエネルギーを消費してしまう。

コンピューター室は発熱機器の影響で一年中冷房が必要な部屋である。この冷やさなければならない部屋を、加湿のためであっても、再熱のためであっても、ヒーター等で加熱しなければならないのが無駄であり、省エネをおこなうには、この無駄を無くす方法を考えればよい。

2、相対湿度と絶対湿度

外気温湿度が高いのは夏季である。熱は高いところから低いところへ伝わるが、同様に湿気も多いところから少ないところへ伝わる。

空気中に含まれる水蒸気量は相対湿度ではなく絶対湿度で表すので、相対湿度が低くても絶対湿度が高ければ、相対湿度の低いところから相対湿度の高いところへ湿気が伝わる。

3560%は絶対湿度が0.0214(g/g D.A.)

2590%は絶対湿度が0.0180(g/g D.A.)

2590%のほうが相対湿度は高いが、絶対湿度は3060%の方が高いので、空気中の湿気は3060%から2590%の空気に伝わるのだ。

 

エアコンの給気温湿度で制御するのか、室内温湿度で制御するのかの違いはあるが、室内の温度と湿度が2450%になるように恒温恒湿制御されていると仮定して説明していく。

 

夏季の外気ならば温度も相対湿度も絶対湿度も2450%よりは高いので、換気をしていなくても壁面等を通して、外気の熱と湿気がコンピューター室へ伝わって来る。

 

コンピューター室を2450%に維持するとして、この時の絶対湿度が0.0093(g/g D.A.)、夏季日中の外気を3375%と仮定すると、絶対湿度が0.0241(g/g D.A.)。外気との比較では温度的に33℃から24℃に27.3%下げればよいのに、絶対湿度は0.0241(g/g D.A.)から0.0093(g/g D.A.)に61.4%も下げなければならない。

 

夜間ならば外気温度が下がり、雨天ならば外気温度が下がり湿度が上がるので、この低減率の差はさらに大きくなる。夏季に恒温恒湿を維持するには、温度よりも湿度を下げる負担のほうが大きいことが分かるだろう。

 

絶対湿度を61.4%も冷房で下げようとすれば、発熱機器があるとしても室温が24℃以下になってしまうので、24℃まで室温を上昇させるために再熱が必要となるが、再熱の必要が無くなるように恒温恒湿を効率的におこなうことができれば、大きな省エネ効果が期待できるのだ。

 

3、除湿による無駄の連続
2014-12-03_1806

除湿はエアコンで行い、設定湿度になるまで冷房で除湿するのだが、夏季に室内を2450%設定で恒温恒湿をおこなえば、恒湿になった時には室温が設定24℃以下にまで下がってしまう。

そこで室温を上げるために再熱をおこなって恒温となる。外気は常に入って来るので、外気湿度が高い夏季は除湿のために休みなく冷房を行い、そして再熱を行なわなければ2450%の恒温恒湿は維持できないだろう。

これでは、際限のない無駄の連続である。

真夏の外気侵入により、室内の温湿度は常に上昇しようとしているのに、エアコンだけで相対湿度を50%に維持するには無駄が多く、それだけエネルギーを浪費することになる。

コンピューター室を冷房するエアコンだけで恒湿を行なおうとするから、このような無駄の連続となるが、エアコンでの除湿を止めれば無駄の連続を止めることが出来る。

4、夏季の恒湿は除湿機でおこなう

エアコンでは冷房による恒温を主としておこない、除湿は別の除湿機でおこなえばよい。

充分に除湿能力があり、湿度設定のある除湿機ならば恒湿を維持でき、エアコンは冷房による恒温専用として使うことが出来る。これならば再熱することがなくなり。冷やしては暖めるような無駄はなくなるだろう。

除湿機は高価な業務用でなくても、価格の安い家庭用で充分だ。まずは1台設置して様子をみることだ。1台で除湿能力が不足するようならば2台置けばよい。

家庭用の除湿機ならば除湿能力の大きな機種でも消費電力は400W以下なので、エアコンで室温を下げてから再熱で室温を上げる消費電力量と、除湿機の消費電力量の差は想像以上に大きく、チューニング次第ではエアコン消費電力量が50%以上も節電できる可能性がある。

除湿機の貯水タンクはできるだけ容量が大きい機種を選びたい。貯水タンクが満水になれば除湿機が運転を停止するからだ。

貯水タンク容量が5ℓ程度ある機種ならば除湿能力も高いはずなので、機種選定の目安にはなるが、除湿能力18/日で貯水タンクが5ℓの除湿機では7時間以内で満水となり除湿機が停止してしまうので、部屋の面積と除湿能力と貯水タンク容量を考えて、最適な除湿機を選びたい。

ドレン口から直接排水できる除湿機ならば、満水で運転停止になることはないが、それでは除湿量が分からない。面倒であっても貯水タンクに貯めて、毎日時間を決めて貯水タンクの水量を記録してから捨てるようにすれば、どれだけの除湿をしているのかが把握できる。

外気が乾燥する冬季は一滴の水も貯まらなくなる。貯水タンクに貯まる水が少なくなった時点で除湿機の運転を停止してもよいだろう。

5、無駄な動作が無くなる

除湿機で除湿をおこなって恒湿を維持しながら、室温が上がればエアコンで冷房して恒温を維持する。再び外気侵入と発熱機器で温湿度が上がれば、それを除湿機で除湿しながらエアコンで冷房するという循環である。

除湿と冷房に無駄な動作がないのが分かる。
2014-12-03_1807

最初の図と比べて、冷やし過ぎによる「温度低下」と「再熱」が無くなっている。このどちらもエネルギーを浪費するのだから、無くなることはそれだけ省エネになることでもある。

外気はコンピューター室への侵入だけではなく、導入している場合もある。外気を導入すればそれだけ温度と湿度が上昇するので、必要以上の換気を行なわないように気を付けたい。